全世界で利用者が急増中の「shopify(ショッピファイ)」。カナダ発のECプラットフォームで、世界175か国170万店以上のショップがshopifyを利用しています。その利用拡大の要因の一つが、shopifyの機能が拡張できるアプリの充実。その数、なんと6,000以上もあるというので驚きです。
これまでさまざまな種類のアプリが開発され、日本語対応のアプリや、中には無料で利用できるアプリまで!でも「たくさんあり過ぎて、どれがいいのか分からない」という方も多いかもしれませんね。
そこで、今回はおすすめのアプリをご紹介しますので、「shopifyの機能をカスタマイズしてみたい」という方は、是非参考にしてくださいね。
shopify app storeとは?
まずは基本の「shopify app store(ショッピファイアプリストア)」について押さえておきましょう。shopify app storeとは、分かりやすく例えると、iPhoneやiPad向けの「App Store」やAndroid端末向けの「Google Play」のようなものです。
アプリをダウンロードしてスマートフォンやタブレットの機能を充実させるように、shopify app storeでアプリをダウンロードすることにより、ショップにさまざまな機能を追加できます。
shopify app storeにはshopifyと連携されているアプリが6,000種類以上あり、顧客管理やストアデザインなど目的に応じたアプリを利用することで、マーチャントと呼ばれる事業者が使いやすいようショップ機能を拡張させることが可能です。
shopify app storeのサイトでは、拡張したい機能を探しやすいようカテゴリや目的別に検索もできますよ。
次からは、目的別のアプリをご紹介しましょう。
【ストアデザイン】おすすめアプリ
まずは、ショップの顔とも言うべき、ストアデザインの機能を拡張させるアプリからご紹介していきましょう!
shopifyでのストアデザインの設定は基本機能でもできますが、よりオリジナリティを求める方はアプリの利用がおすすめです。通常、独自のストアデザインを作成するためには、コード編集という専門的な技術が必要ですが、初心者が一から学ぶには時間がかかってしまいます。
しかしshopify app storeには、コード編集が不要で簡単な操作で制作ができるアプリがあります。使い方が簡単でブログ感覚で制作できるため、専門知識がない方にもおすすめです。
Shogun Landing Page Builder
「Shogun Landing Page Builder」は、コード不要でストアデザインを変更できるアプリです。使いたいパーツをドラッグしてはめ込み、商品情報や画像を載せるだけという、直感的な操作による制作が可能。用意されたテンプレートを利用したショップページの編集の他、完全にオリジナルのページを制作することもできます。
費用は月額39$からですが、10日間の無料トライアルが利用できます。10日間の無料トライアル後、費用を支払うことなく解約することも可能です。その際は、トライアル期間が経過する前にアプリをアンインストールして削除しましょう。
【概要】
機能:ストアデザイン構築
料金:月額39$~299$
無料トライアル:有
評価:★4.7
PageFly Landing Page Builder
「PageFly Landing Page Builder」もコード編集不要のアプリです。shopifyのTOPページをはじめ、商品ページなどのカスタマイズができます。
専門的な知識がなくても、画像やテキストなどページに必要な情報が揃っていれば簡単にページ制作が可能です。PageFly Landing Page Builderには無料プランがあるため、操作性などを試してみるのも良いでしょう。
【概要】
機能:ストアデザイン構築
料金:無料~月額99$
無料トライアル:無(無料プラン有)
評価:★4.9
Infinite Options
「Infinite Options」は、商品詳細画面にオプション項目を追加できるアプリです。例えば、刻印を入れるオプションが選べる商品の場合にも、ドロップダウンやチェックボックス、テキストの入力などの機能を使って入力することができます。
Shopifyのプランではオプションの数に制限がありますが、Infinite Optionsの導入により多くのオプションへの対応が可能です。オプションを備考欄にテキスト入力してもらうシステムよりも、お客様とショップ側両方にとって簡単便利に使えるので、オプションが多い商品を扱うショップにはおすすめのアプリです。
【概要】
機能:商品ページのオプション項目追加
料金:月額8.99$
無料トライアル:有
評価:★4.9
【CS機能】おすすめアプリ
続いて、CS機能を向上させるためのおすすめアプリをご紹介します。
対面での接客ができないネットショップにおいて、CS(Customer Satisfaction/顧客満足度)は重要かつ、工夫が必要な項目です。アプリの拡張機能を利用して、ショップに合わせたシステムを導入しましょう。
PayWhirl Recurring Payments
「PayWhirl Recurring Payments」は、定期購入のサービスを導入できるアプリです。今やさまざまな分野や商品で利用されているサブスクリプション。利用者は毎回の購入手続き不要で継続利用でき、運営側は安定した収益が見込めるという、両社にとってメリットがあるシステムです。
PayWhirl Recurring Paymentsは日本語対応可能、アップデートにも完全対応しているため安心して利用できます。サブスクに向いている商品を扱うなら、取り入れてみてはいかがでしょうか。
【概要】
機能:定期購入サービス
料金:無料~月額249$(プランによって取引手数料の変動あり)
無料トライアル:有
評価:★4.8
Ryviu Product Reviews App & QA
「Ryviu Product Reviews App & QA」は、商品のレビューアプリです。商品レビューの掲載の他、「Amazon(アマゾン)」で見かけるような、商品についての質問やショップ側の回答が公開されるというシステムも使えます。
お客様は商品購入前にレビューを見ることで不安を払拭できるため、購入に繋がりやすくなるでしょう。売り上げアップにもなり、CS向上とコンバージョン両方の目的を兼ね備えたアプリです。
【概要】
機能:商品レビュー
料金:無料~月額19.99$
無料トライアル:無(無料プラン有)
評価:★4.9
Ryviu Product Reviews App & QA
チャネルトーク
「チャネルトーク」は日本語対応のチャットツールで、有名ECサイトを含む60,000社以上が利用している国内最大級のアプリです。
Shopifyの会員情報などを自動で連携するため、チャット画面でお客様の要望を正確に把握しながら丁寧な対応ができるでしょう。また、統計機能により、問い合わせのタグ別件数や推移の分析も可能です。
会員情報などを一から聞かなくてもよい点は、問合せ対応でお客様の満足度アップにもつながりますね。対応の良いショップはリピーター率も高くなるので、優れたチャットアプリは入れておきたいところです。
【概要】
機能:チャットによる問合せ対応
料金:無料~アクティブユーザー数に応じた有料プラン
無料トライアル:有
評価:★4.8
【コンバージョン】おすすめアプリ
コンバージョンとは、元々英語で変換、転換という意味を持ちますが、ECサイトにおけるコンバージョンとは、すなわち売上のことです。サイトで売上を上げるためには、購入前にサイトから離脱してしまう、いわゆる「カゴ落ち」という現象を食い止めたり、購入に繋げたりする工夫が必要になります。
アプリを使って機能を加えることで、より高い売上に繋げることができるでしょう。
In Cart Upsell
「In Cart Upsell」は、ターゲットを絞ったアップセルオファーをショッピングカートで提供するアプリです。
わかりやすくお伝えすると、例えば楽天市場などで商品を閲覧しているときやかごページにいる際、ページにおすすめ商品が表示されることがありますよね。これは、お客様が見ている商品を分析して自動でおすすめ商品をピックアップして表示してくれる機能なのですが、これと同じことができるのです。
お客様が購入を検討中の商品に関連した別商品をおすすめして、コンバージョンを増やします。また、お客様の購入フローの中断に繋がるポップアップ表示をしないことで、効果的なオファーが可能です。
【概要】
機能:アップセルオファー
料金:無料~59.99$
無料トライアル:有
評価:★4.8
Keep Cart
「Keep Cart」は、ショッピングカートの拡張アプリです。複数のデバイスでshopifyを利用した場合でも、カート情報を記憶させておくことができます。
例えば、外出先でスマートフォンを使ってshopifyをチェックして、帰宅後にパソコンでshopifyのサイトを開いたとしましょう。デバイスが変わることによりカートに追加したアイテムが消えていたとしたら、その時点で多くのお客様が離脱する可能性があります。
しかし、Keep Cartを導入することにより、どのデバイスでログインしてもカート情報が消えず、即購入に繋げることが可能です。無料プランのみなので、取り入れて損はないアプリと言えるでしょう。
【概要】
機能:カート情報の維持
料金:無料
無料トライアル:無(無料プランのみ)
評価:★4.2
Privy Pop Ups, Email, & SMS
「Privy Pop Ups, Email, & SMS」は、クーポンキャンペーンや送料無料バーなどの表示ができるアプリです。
お客様がカートに商品を入れたまま購入せず離脱(カゴ落ち)するタイミングでクーポンを表示し、購入を促します。ルーレット式のキャンペーンにおいては、メールアドレスの登録設定によるDM施策への活用も可能です。
幅広くキャンペーンをするよりも、一旦商品をカートに入れた見込客に向けたピンポイントなキャンペーンは、より売上アップに直結すると言えるでしょう。
【概要】
機能:キャンペーンなどの表示
料金:無料~月額10$
無料トライアル:有
評価:★4.6
【マーケティング】おすすめアプリ
ショップ運営において、マーケティングは欠かせないことのひとつです。Shopifyのアプリにはマーケティングに活用できるものも数多く開発されています。目的に応じたアプリの導入で、効率的なマーケティング戦略に役立てましょう!
MagicPass Wholesale
「MagicPass Wholesale」は、会員向けの非公開画面を簡単に制作できるアプリです。顧客をランク分けして、特定の顧客に向けた販売もできます。個々のページにパスワードの割り当てが可能で、パスワードの入力が必要なページ上で割引販売や卸売りなどができます。
例えば、購入履歴の情報から、いつも購入金額が高いお客様向けに「シークレットセールを開催!」なんてことも可能。シークレットセール、限定セール、など特別感がある仕掛けは、購買意欲を高めるのにおすすめの方法です。
【概要】
機能:パスワードの割り当て・非公開画面の制作
料金:月額5$~99$
無料トライアル:有
評価:★2.8
SEO Site Audit, Benchmark Hero
「SEO Site Audit, Benchmark Hero」は、運営するshopifyのサイトがGoogleの検索結果で上位に表示されるための分析をするツールです。
shopifyは、モール型ECサイトよりも集客に力を入れないといけません。そこで大切になるのは、お客様がどういった検索からショップに来ているのか、ということ。検索結果などの難しい分析を、アプリを使うことで簡単にできますよ。無料のアプリなので、ショップ立ち上げと同時にひとつ入れておくと良いでしょう。
【概要】
機能:SEO対策のための分析ツール
料金:無料
無料トライアル:無(無料プランのみ)
評価:★4.9
SEO Site Audit, Benchmark Hero
Google channel
「Google channel」は、Googleショッピングへの商品掲載ができるアプリです。shopifyのサイトだけでなくGoogleで似たような商品を検索している顧客に商品をリーチし、自社の顧客の獲得に繋げます。
何か商品を検索する際、Googleを利用する方も多いのではないでしょうか。 shopifyのサイトにたどり着く前の、Googleで商品検索をしている段階で宣伝することは、多くのお客様を獲得するために有効な手段です。Shopifyにお客様を誘導するためには、入れておいて損はないアプリと言えるでしょう。
【概要】
機能:Googleショッピングへの商品掲載
料金:無料
無料トライアル:無(無料プランのみ)
評価:★4.5
アプリの活用で機能が格段に広がるshopify
世界中のユーザーを獲得し、多くのショップが利用しているshopify。日本でもこれからますます利用が拡大されることでしょう。
Shopifyの魅力のひとつは、専門知識がなくても簡単にECサイトの立ち上げが可能なこと。さらに、6,000以上あるshopifyアプリを上手く利用すれば、デザインのカスタマイズやCS向上など、機能は格段に広がります。日本語対応のアプリも増えているので、どんどん取り入れたいですね。この記事を参考に、是非ショップ運営に役立つアプリを導入してください。